鏡面磨きをした靴に傷がついてしまったら…?誰でも簡単に修復できる方法を解説します!

鏡面磨きをした靴に傷がついてしまったら…?誰でも簡単に修復できる方法を解説します!

鏡面磨きを施した靴を何かにぶつけて、鏡面を傷つけてしまったことはありませんか?

どうやって修繕するのか、そもそも元に戻せるのかもわからなくて、諦めている方も多いのではないでしょうか。

今回は、鏡面磨きをした靴が傷ついた場合の修復方法を解説します。

【目次】

1.どうやって修復するのか?
2.修復するための道具セット一覧(使用順)
3.修復の手順
4.STEP 1 馬毛ブラシでブラッシング
5.STEP 2 山羊毛ブラシでブラッシング
6.STEP 3 リポリッシュ
7.店頭での靴磨きと商品販売のご案内
8.最後に

 

1.どうやって修復するのか?

鏡面磨きを施した靴の表面は綺麗でつるんとした光沢を帯びていますが、何かにぶつかってダメージを受けると、白っぽくなったり欠損したような傷が残ったりします。

こういった靴の修復に一番効果的なのは、山羊毛ブラシでのブラッシングです。このブラッシングによってほぼ元の状態に戻すことができます。

 

山羊毛ブラシだけでは消し切ることのできない傷もあり、その場合は「リポリッシュ」といわれる方法を用います。

 

2.修復するための道具セット一覧(使用順)

〇シューツリー
〇靴用馬毛ブラシ
〇靴用山羊毛ブラシ
〇ネル生地の布(コットン生地)
〇ワックス
〇ハンドラップ

3.修復の手順

修復するための手順は以下の通りです。

STEP 1 馬毛ブラシでブラッシング
STEP 2 山羊毛ブラシでブラッシング
STEP 3 リポリッシュ

STEP 1・2 で修復が済んだ場合は、布で水拭きし終了します。

まだ戻り切らない傷があれば、さらに以下の「リポリッシュ」という工程に進みます。

以上で傷ついた靴をほとんど元の状態に戻すことができます。

それでは次に、それぞれの工程を詳しく解説していきます。

4.STEP 1 馬毛ブラシでブラッシング

まずは靴についているチリやホコリを、馬毛ブラシによるブラッシングで落とします。

第1回の記事でも紹介した通り、ブラッシングの際にはシューツリーを靴の中に入れ、シワを伸ばした状態にしておくのがおすすめです。

 

5.STEP 2 山羊毛ブラシでブラッシング

第2回の鏡面磨きでも使用した山羊毛ブラシを使って、靴の白っぽくなっている部分をブラッシングします。

しっかりとブラシをあて、縦・横の方向を意識して磨いていきます。

このブラッシングによって、もともと塗られていたワックスを塗り広げることで、ほぼ元の状態に戻すことができます。

ここで修復が完了した場合は、靴に多少白っぽい部分が残っているので水拭きをしましょう。布に水を少し含ませて靴を拭き上げることで綺麗に仕上げることができます。

ただし少し欠損している部分など、ブラッシングだけでは補修しきれないところがある場合は、以下の「リポリッシュ」に進みます。

6.STEP 3 リポリッシュ

指に直接ワックスを少しとって、靴の気になる箇所に2~4回ほど塗りこみます。

リポリッシュとは「ポリッシュ(磨き)を重ねる」方法を意味します。

傷のついているところに押し込むイメージでワックスを塗っていきましょう。

十分に塗ったら、ネル生地を指に巻いて水を少量含ませ、ワックスを少量つけて、鏡面磨きと同様に拭き上げていきます。

この工程によって、靴が傷つくより前の美しく輝く状態に戻すことができます。

修復の方法は以上です。

最後に、簡単にまとめると

・ブラッシングによって靴にもともと塗られているワックスをうまく使う
・リポリッシュによって新しくワックスを塗り足す

という2種類の方法を用いることで、傷ついた靴を補修することができます。

第2回で解説した鏡面磨きの知識も思い出しながら、ぜひ活用してみてください。

before after

7.店頭での靴磨きと商品販売のご案内

TWTGでは、店頭で職人による靴磨きを実施しています。

プロの靴磨きをご要望の場合は、ぜひ店頭までお越しください。

また、当ブログで紹介した靴磨きの道具セットも本サイト上で取り扱っております。

ご入用の商品がございましたら、こちらもぜひご利用ください。

8.最後に

大切な革靴に傷がついたとき、直し方がわからず困った経験をお持ちの方もおられるでしょう。

しかしブラッシングとリポリッシュをうまく活用していただければ、美しく輝く元通りの状態に戻すことができるはずです。もしものときは諦めず、今回の記事を参考にぜひ修復にチャレンジしてみてくださいね。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ブログに戻る