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同じ革靴でも、靴下が変わるだけで窮屈に感じたり、靴の中で足が滑るように感じたりすることはありませんか。
靴下は、靴のフィッティングを左右する大事なアイテム。
それでも試着ができないため、色やデザインだけで選びがちです。
そこで今回は、80年にわたり靴下を作り続ける三岡繊維株式会社を訪ね、品質を見極めるポイントを伺ってきました。
”つくり”について詳しい内容は次回に譲るとして、今回はまず、日常で使えるちょっとした見分け方を3つのポイントに絞ってご案内します。

ニットを製造する機械が並ぶ工場内の様子
■ 見るべきポイント1:つま先・カカトのつぶれ

上の写真のように、平置きした時に手で伸ばしても、つま先がつぶれてクシャっするものは、つま先部分が小さく設計されています。
以前、義肢装具士の方にインタビューした際にもお話がありましたが、歩行時には体重移動により足の指が前へぐっと伸びます。
そのため、つま先部分にゆとりがないと、履いていて窮屈に感じやすくなります。

カカトも同じです。
平置きしたときにクシャっとしているものは、カカト部分が小さめに作られています。
見た目だけでなく、履いているうちにカカトの位置がずれてくる場合も、カカトが小さいサインのひとつです。
上の写真のように、つま先・カカトに余裕がある設計になっていると、心地よく履けます。
■ 見るべきポイント2:つま先の縫い目

靴下を裏返す必要があるので、店頭では確認しづらいかもしれませんが、つま先の縫い目も大事なポイントです。
写真のように盛り上がった縫い目、実は履き心地に影響します。
スニーカー用であれば大きな問題にならないですが、革靴のようにタイトに履く靴では、そのわずかな厚みが圧迫感につながります。
だからこそ大切なのが、縫い目がフラットに整えられているかどうか。
つま先部分を平らに繋ぎ合わせる技術を「リンキング」と呼び、段差を抑えた仕上がりに整えられます。
縫い目がフラットだと肌当たりもなめらか。重要な品質の目安になります。

つま先と甲のパーツを手作業で繋ぐ「ハンドリンキング」が施された靴下
■ 見るべきポイント3:編み方

ふくらはぎ周りは伸縮性が出るようにゆったりめに、足首周りはすっきりと、ずれ落ちを防ぐためにきつめに調整されています。
※上の画像はAIによる生成イメージ
必需品でありながら、消耗品として「まぁ、こんなものか」と選びがちな靴下。
外出先でショーウインドウに映った自分を見て、「あ、靴下を間違えたかも」――
そんなふうに感じたこと、一度はあるのではないでしょうか。
やっぱり、革靴にぴったりの靴下が欲しい。
その長年の思いに、ありがたい出会いが重なり、実は2年ほど前からTWTGでは新企画が静かに動き始めていました。
次号では、いよいよそのご報告ができそうです。どうぞお楽しみに!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。