今回は、お客様からよくご質問いただく「革靴ケアの正しい頻度」についてご紹介いたします。革靴を長く良い状態で保つには、使用するアイテムに応じて、適切な頻度でお手入れすることが大切です。
少し専門的な内容になりますが、参考にしていただければ幸いです。
■ まずは、基本のケアアイテムについて

革靴のケアでよく使われるアイテムは、主に次の3つです(写真の左から)
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乳化性クリーム
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油性クリーム
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ワックス
それぞれ役割が違います。イメージしやすいように、スキンケアに例えてご紹介します。
【乳化性クリーム・油性クリーム】
人の肌に使う「化粧水」や「乳液」のような存在。いわば“基礎ケア”です。
革に水分や油分を与えて柔軟性を保ち、乾燥やひび割れを防いで、自然なツヤを引き出します。
さらに、乳化性と油性では、クリームの使い方や仕上がりに違いがあります。
そのあたりは、また後ほど。
【ワックス】
「メイクアップ用の化粧品」に近い存在。
革の表面に美しい強いツヤを与えるだけでなく、埃や水滴、擦れなどの外的ダメージから革を保護するバリアのような役割も果たします。

※通常、クリームの背面ラベルに種別が記載されています。
■ ケアアイテム別 お手入れ頻度
乳化性クリームのケア頻度は、週に1度
【特徴】
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保湿・油分補給・ツヤ出しのバランスが良い
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さらに、揮発性も高いためベタつきにくい仕上がり
【ケア方法】
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履きジワを中心に、片足あたり小豆粒大のクリームを塗布します。
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豚毛ブラシでブラッシング。
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乾拭きして仕上げます。
【POINT】
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毎回クリーナーを使う必要はありません。
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乳化性クリームは上塗り可能です。(重ねてもムラになりにくい性質です)
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ただし、月に1度を目安に、古くなったクリームをクリーナーで落とすのがおすすめです。

乳化性と油性のテクスチャーの違い
油性クリームのケア頻度は、2週間に1度
【特徴】
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油分と蝋が多く、クリームの中でも最も強いツヤが出る
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水分を含まないため保革力が高い
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ただし、揮発しにくく、やや重ための仕上がり
【ケア方法】
- 履きジワを中心に、片足につき小豆粒大のクリームを塗布します。
- 豚毛ブラシでしっかりブラッシング。
- 最後に乾拭きして仕上げます。
【POINT】
油分が革に長く留まるため、保湿力は高い一方で、
時間が経つと蝋が白く浮いてきたり、ベタつきが残ることがあります。
そのため、
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履く前に豚毛ブラシでブラッシング
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ケアのたびにクリーナーで古いクリームを除去
この2つを心がけると、仕上がりがきれいに保てます。

ワックスのケア頻度は、クリームで普段のお手入れ + 2カ月に1度の塗り替え
2カ月に1度を目安にワックスを落としてリセットし、鏡面磨きをし直すのがおすすめです。
【特徴】
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油脂と蝋が多く、保革性はなし
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クリームでは出せない、強い輝きが出る
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革の表面に膜をつくり、擦れや水分から守るプロテクト効果も
- 普段のお手入れ 鏡面磨きをしている箇所を避けて、クリームで保湿する。
- 2カ月に1度 古いワックスをリムーバーですべて落とし、改めてワックスで鏡面磨きを施す。
【POINT】
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塗布後ゆっくりと揮発し、硬化していきます。
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時間が経つと革の毛穴に蝋が詰まり、除去しにくくなることも
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無理に落とすと色抜けの原因にもなるため、定期的な除去と入れ替えが大切です。
少し専門的な内容になりましたが、
ケアの頻度や方法を守ることで、大切な靴を長く健やかに保つことができます。
日々のちょっとしたお手入れが、革靴の寿命や美しさ、履き心地に大きな違いを生みます。
ぜひ、ご自身のライフスタイルや靴の状態に合わせて、無理なく取り入れてみてください。
また、専門店を頼っていただくのも一つの方法です。お気軽にご相談ください。